|
自動車整備業界は、大きな環境変化にさらされている。もっとも大きな要因として、規制緩和の流れがある。「(1)点検項目の削減、車検期間の延長など車検制度の簡素化」「(2)指定工場、認証工場に関する要件や基準の緩和、部分認証制度の創設など、整備事業についての規制緩和」が実施された。(1)によって、需要の減少や単価の低下が起き、ユーザー車検の増加、車検代行店の増加といった影響も生まれている。(2)によって、異業種からの整備事業への参入が進むようになっている。さらに、新車販売台数の伸び悩みの下で、カーディーラーが整備関連売上の増大の取り組みを強化するようになっていて、その面からも整備業界の需要が侵食されている。
こうした競争の激化が進む環境の下で、従来の整備業のように車検に代表される法定需要に依存して、待ちの姿勢でいると、新規参入組にパイの大きな部分を奪われてしまう。
そこで、第一に、法定需要に依存せずに、それ以外のユーザーの潜在需要を把握し、それを積極的に働きかけによって顕在化させていく、需要の掘り起こしを積極的に進めることが必要だ。
第二に、「問題解決能力」を身につけ、「自助努力」によって経営をレベルアップすることが重要だ。そのためには、従来の整備業の「ドンブリ勘定」から脱皮し、「計数管理」を習得しなければならない。
こうした課題に経営トップが率先するとともに、「人材の育成」をはかる必要がある。
このマニュアルでは、4つの事例に基づいて、こうした考え方を具体化していくための手法を紹介している。
|